秘密少女の非日常。Ⅱ
「「ねえ、誰?」」
涼と変態に揃って言われた。
……はあ。
説明しないと、ダメかね~…?
正直、面倒なんだけど。
あ そうだ。円達自分で説明すれば良いんじゃん?
…いやダメだ。変な事を言いかねん。
やっぱあたしが言った方が良い。絶対、100%、確実に。
『えー…こちらはあたしの知り合いの円君にラル君です。』
テキトーに紹介した。
「知り合い?」
『はい。』
変態…会長サンが聞いてきたから答えた。でもこの顔は確実に疑ってる。
「ラル君って外国の人?」
そんなところに次は涼が話しかけてきた。
『ラル君は日本人とのハーフでーす。』
ウソです。純外国産っス。
『ちなみに円君は見ての通り純日本人ねー。』
「え、どこらへんが…?銀髪じゃない。」
『……あー、突然変異突然変異。だから気にしなーい。』
こんな間延びした喋り方、それに棒読みこれで信じたら皆ちょっとアホだよね。
「そう…」
あ、まさか信じてくれたり…。
「…って信じられるワケないでしょーがー!!」
だよねー。そんな気した。