秘密少女の非日常。Ⅱ





『んははーーっま、別にいんじゃない?』


ケラケラと笑って誤魔化した。


『…それで?君たちがこーんな人がいっぱいいる処に何か?』

聞いてみると、二人同時にニマー、と笑った。


「それはねー、」


と言ってラルが持ってきたカバンの中に手を突っ込んだ。

ついでに円はずっと笑顔。


「んーと、はいっこれ!」



『はい?』


渡されたのは布で覆われた大きな四角い物体。





はっとする


『まままさか、これって…べ、弁当、だったりして。』

ていうか重箱。


苦笑いで聞くと当たりです、と言って円は頷いた。





は、はは


マジっすか。


今さっきお腹満たされたんですケド。






< 68 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop