秘密少女の非日常。Ⅱ
「何が違うの?あ、もしかして恋人?」
『違う。根本的に。』
もうやだこの子。何で全てが恋愛ものなんだ。あれか、あれなのか。私の脳内はピンク一色ですよ、的な?ああ、たまに黒いものでピンクは侵略されちゃってますけどね。そう、それは腹黒という名の黒いもの。
「じゃあ何?」
『知り合いなの。』
「知り合いが弁当作ってきたりするかな?」
勝手に入ってくんなバ会長。外野のくせして。
と、言いたかったけどその言葉を飲み込んだ。まだ死にたくないしね。勿論女子によって。
「そーよ!!その通りよ!!どういう事かちゃんと説明しなさい!」
うーん、どうしよう。どう切り抜けよう?
捻りに捻っていると、先ほどラルから貰った憎たらしい重箱が目に入った。
……よし、これでいこう。少々、いやかなり無理があるが、仕方ない。