秘密少女の非日常。Ⅱ
が、
『ゔっ…ムリ…。』
すぐに手が止まった。
さすがに弁当2つはキツいか…。 いや、訂正しよう。弁当と重箱は無理があると思う、うん。
あたしのお腹、これ全部食べたら……絶対吐いちゃう☆
…心の中だけで思ってることだから突っ込まないでクダサイ、お願い。
「真冬?どうしたの?」
と、頭の中で最大限にひれ伏していたらラルが話掛けてきた。
はっと我に返り、焦って何でもない、と言った。
円はこっちを見ずにただひたすら食べている。…あんたそんなに腹減ってたんか。
そんな気持ちを込めて横目で眺めた。
「はんへふは?」
それに気付いたのか、口に多分おにぎりがあるまま喋った。
ちゃんと飲み込んでから話なさい。と言う言葉を抑えた。あたしはあんたのおっかさんか。
『ううん、何でもないよー?』
「?」
こてん、と首を傾げた。
くっ可愛いな、オイ。その口元に付いてるご飯粒とってあげたくなっちゃうじゃないか、まったく。