秘密少女の非日常。Ⅱ
「さ、早く行くわよ。下に車を待たせているから」
『あれ?今日は車なんだ?』
疑問に思って聞いてみると、
「早く帰って来るように言われてるの。もし、遅れたらって思うと……なんだかあの子がここに迎えにまで来そうで…」
『ああごめん。うん、そっかぁ…なら早く行かないとね』
なんだかとても可哀想に見えてきた。言わないけど。
―――――
「良い?覚えて欲しいことがあるの」
車の中で涼がそう切り出した。
「ゾウさんの前では私にもだけど、あまり馴れ馴れしくしない方が身の為よ。」
『何で?』
「…着けば分かるわ。はぁ」
???まあいいか。