髪の短い天使
私は、手を伸ばす。この手をとったら、私は変われるのだろうか。
もう、誰かに認めてもらうためだけに、色々なことをするのは、やめよう。
今度は、自分のために何かをやろう。
私は、ナルシストだけど、自分のことを考えていなかったんだ。
本当に馬鹿だよね。
「ありがとう、ロミオ。私、ちゃんと踊りきるわ。」
そう言って、私は一人でラストを、踊りきった。
最後のポーズは、赤団全員でやった。
沢山の歓声が、聞こえる。
よかった、あの時やめてたら、私は……
「赤団の皆さん、ありがとうございます。ただいま、全校にアンケートをとります。その時間を、お昼休憩とすします。皆さん、結果をお楽しみに。」
終わった。
「美幸。もう、どうしたの?いきなり、踊るのやめちゃうんだもん。びっくりしたよ。」
私は、黙ったままだ。