髪の短い天使


私と麗ちゃんは、赤団応援団の皆のところに行った。











私は、皆に会うなり、深々と頭を下げた。











「皆、ごめん。赤団が勝たなかったら、私のせいだ。本当にごめんなさい。」












頭を上げれなかった。誰も何も言わない。











そこで、麗ちゃんが言う。











「何言ってんの?あれ、美幸と私のアドリブでしょ?本番前、私に言ったじゃん。」













そんな打ち合わせなんて、一切やってない。











「え、みーちゃんそうなんでしょ?あの時、絶対に雨宮さんと二人の、アドリブだって思ったよ。」












次々と、私も私もと、言っていた。













ありがとう、ありがとう皆。














私は、麗ちゃんと二人で屋上に行った。














「美幸。教えて、なんであの時、踊りやめたの?」















言おうか……










言ったら、きっと楽になるし、スッキリするはず。











だけど、言っていいのかな……
















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