髪の短い天使
嘘……
一瞬静かになるものの、一気に歓声が上がる。
「やったーーー!」
「赤団サイコー!」
私は、何が起きてるかわからない。
ぼーっとしていると、麗ちゃんに背中を押された。
「ほら、美幸行こう。皆、美幸のこと待ってるよ。」
私は、麗ちゃんに連れられて、応援団の皆のところに行く。
「みーちゃん!やったね。」
何も言えない私。
麗ちゃんの方を見る。
麗ちゃんは、優しく笑った。
「よし、じゃあ皆。美幸ちゃんと永澤にお礼を言おう。」
誰が言ったかわからない。
麗ちゃんが、皆の前に立った。
私の方を向く。
「美幸、ありがとう。おかげで、楽しい体育祭だったよ。」
「そんな、私は何にも……」