髪の短い天使
「ううん。美幸は、頑張ったよ、皆よく知ってるよ。永澤くん、美幸のこと支えてくれて、ありがとう。」
照れる永澤くん。無口だけど、優しいんだよな……
私は、下を向いた。涙が出てくる。
ヤバイ、止まらない。
「よし、じゃあ皆せーの。」
「ありがとうー!」
皆が声を合わせて言う。
泣かせてくれるじゃない。
「えー、今回赤団が勝てたのは、もちろん皆のおかげです。今まで、ついてきてくれてありがとう!あと、三年生は一つ競技があるけど、三組も四組もお互いに頑張りましょう。」
私が言うと、拍手が起こった。
誰かが言う。
「あれー?みーちゃんらしくないぞ!みーちゃん、今回の勝利の秘訣は?」
ふふ。どーしても、言わせたいんだな。
「勝利の秘訣は……私の美貌と麗ちゃんの顔……かな。」
思いっきり、ドヤ顔をすると麗ちゃんは、飽きれた顔をして、皆は笑っていた。
この後、赤団は勝ったけど、四組は優勝しなかったんだ。
最後の競技大ムカデリレーで、三組に負けて結局優勝は、三組だったんだ。