髪の短い天使
はじめの方は、気まずい空気だったが、話しているうちに、昔のように話すようになった。
頼と雅行<神谷>は、あれからは普通の友達として付き合っているらしい。
雅行とは、今度冬休みに、遊園地に行く約束をした。
「なあ、美幸。麗さんと何があったんだ?」
しつこく、兄さんが聞いてくる。
「兄さん、しつこい。」
「別に教えてくれたっていいだろ?」
なんか、面倒になってきたな。まあ、話をするくらいはいいだろう。
「いや、実はさ今日……」
それは、今日の朝のこと……