髪の短い天使
確かに……
それに、少し気になることが最近ある。
「わかりました……頑張ってみます。」
明日言おう。美幸と例えケンカになったとしても、それは私の役目だと思う。
「そうそう、麗さん。今度さ映画に良かったら、行かない?」
えっ?!
驚いた。私たちは、ファミレスとかで、お茶くらいしかしたことがない。
映画って、なんか恋人みたいだな……
「やっぱり、ダメ?」
上目遣いで聞いてくる。もう、なんで須藤家ってこう美男美女揃いなんだよっ
「い、いえ!行かせていただきます。」
笑顔で答えた。
不思議だ。約一年前くらいは、人に触れるだけで吐き気がしたのに、今はデートとか普通に出来るようになってる。
誰のおかげかなんて、言わなくてもわかってる。
私の大切な親友、美幸のおかげだ。
だから、例え嫌われようと私も美幸のために、言わなきゃいけないんだ。