髪の短い天使
美幸は、結局事務所と契約をして、少しずつドラマや、映画のオーディションを、受けにいっている。
高校は、通信教育をやるようだ。
私は、私立の高校を選んだ。
本当は、お金がかからない公立高校の方が、トムさんと遥さんには迷惑かけないなと思っていたが、それを言ったら遥さんに怒られた。
私は、半強制的に、私立のいいなと心の中で思っていた学校に、受験をさせられた。
「遥さんも、強引だったな……」
遥さんは、受験のために、いいって言ったのに、家庭教師まで雇ってくれた。
家庭教師は、知り合いだったようで、優しく教えてくれた。
それでもわからないところは、幸太郎さんに教えてもらった。
中学校に着く。
ちょうど、たくさんの三年生が中学校の校門に吸い込まれていた。
「雨宮麗。受かりました。」
担当の先生に、報告をする。
「入学手続きはしてきた?」
はい。と答えて私は、教室に向かった。