髪の短い天使
横山さんは、いかにもおしとやかで、地味っていうのに驚いた。
「天使は、私より明るくて、派手で……でも、一緒にいるととても楽しかった。よく一緒にバカやって、先生に怒られたものだわ。」
バカやってって……横山さんってそんなキャラだったんだ……
ていうか、先生に怒られたって……
「それでの、天使が私の夢に気づかせてくれたの。私が、教師になる切っ掛けを作ってくれたのは、天使だった。」
ちょっと、待って天使って……
「横山さんが会った天使って、親友のことじゃないですか?」
バレたかと、舌を出して笑う横山さん。
「そう、天使は私の学生時代の大親友よ。」
天使って……普通に親友って言えばいいのに……
「なんで、その子のことを天使っていうかというと、私の人生をすべてを、変えてくれた人だからよ。」
親友が人生を変える。
頼は私を変えてくれなかっし、私も頼を変えてあげなかった。だから、私はまだ天使に会ってない。