髪の短い天使
死んでるって、ひどいな……
そういえば!
「いま何時?!」
外はずいぶん明るい。
朝まで、寝過ごしたかな……
「え、六時だよ。」
六時ーーーーー?!
撮影は、学校に普段通り行くため、六時に撮影開始だ。
ヤバいよ、どうしよう……
私が動揺しているのを見て、神谷は「プッ」っと笑った。
「いや、夕方の六時だから。お前が倉庫にいたのは、ほんの二時間程度だよ。」
夕方……良かった。でも、早く帰らなきゃ。
「ああ、良かった。今日は、どうもありがとう。じゃ。」
私が回れ右をして、帰ろうとしたら、腕をつかまれた。
「おい。」
振り払えるほど、弱い力ではつかまれていなかった。
「何よ。」