髪の短い天使
神谷がカッコよく見えて、仕方がない。
どうしよう。
私が顔を一人叩いていると、背中に何かがぶつかった。
ぐしゃぐしゃになった、紙だった。
私は、くしゃくしゃな紙を広げた。
愛結美からだった。
『放課後、言いたいことがあるから一人で、体育館倉庫の前に来て。
絶対に一人で来て。』
私は後ろを振り返った。
愛結美は、一生懸命に黒板を写している。
はあ。
これって、やっぱり行かなきゃダメかな……
私はいじめらるのを、覚悟して放課後、愛結美と話すことにした。
放課後。
私は今、体育館倉庫の前にいる。
愛結美はまだ来ていない。
たく、人を呼んでおいて、私より遅いなんて……
すると、向こうの方から、愛結美たちが来た。もちろん、愛結美が一人なわけない。