髪の短い天使
私は、ここからはあまり覚えていないが、こういう風にキレたらしい……
私は、愛結美の胸ぐらをつかんだ。
「ふざけんなよ。たかが、半年で大きな仕事が、もらえると思ったら、大間違いだ。
私はここまで来るのに、五年かかってんだよ。でも、私が五年でここまでこれたのは、私が天才だからだよ。
あんたじゃ、十年以上はかかると思え!
自分が可愛いと思うんなら、じっと毎日自分を鏡で見ろ。このバカが。
そんなやつが、いっちょ前に僻んでんじゃねえよ!」
私は、本当の私は自分が大好きだ。
自分が大好きで、しょうがない。
今まで隠してきたが、神谷に指摘され、本当の自分でいていいじゃないか。とおもった。
愛結美は、口を開けて唖然としている。
神谷は、楽しそうに笑っている。
私も笑った。
すると、愛結美を取り巻いていた奴らが、逃げた。
それを、愛結美はまだ唖然としながら見ていた。