髪の短い天使


私は、人間が大っ嫌いだ。








人のことを疑うし、人のことをバカにするし、人のことをいいように使う。









ほんと、バカな生物だ。








私は、少し前まで『エンコー少女』と呼ばれていた。






もちろん、本当に援助交際をしているわけではない。







勘違いだ。完璧な、あまりにも完璧な、勘違いだ。








先生が説明したことで、ことはおさまったが、どう考えても、小学生で援助交際は無いだろう……









私は、その事から、人間がきらいになり、一人でいることが多くなった。







前まで、友達だった子、親友のつもりでいた子、私の周りに来ていた子、全員私の目の前から、いなくなった。










人との仲っていうのは、そう簡単に無くなってしまう。









そんな私に唯一の和みは、屋上だった。







屋上には、邪魔な奴も、うるさい女子もいない。









私の日課は、屋上で寝ることだった。







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