髪の短い天使


「ありがと。」







私は、隣人からシャーペンを受け取る。







その時、一瞬指と指が触れた。






!!!






吐き気がした。なぜかは、わからない。







私は口を押さえて、俯いた。







最近いつもそうだ。なぜか、人と接触すると吐き気がするようになった。








気持ちが悪い。








隣人は、変なものを見るかのように私を見て、自分の世界に戻っていった。








保健室行きたい。








私が立つ。







もう、本鈴がなったあとのため、みんな注目する。








後ろあたりから、こそこそと何か言ってるが、私は無視して教室を出た。







途中、担任にあったので、保健室へ行くと伝えた。







保健室。









私は、ゆっくりとドアを開けた。







消毒液と石けんの香りがした。気がした。







「あら?雨宮さん、どこか調子が悪いの?」








この人は、大塚先生。美人で優しい、保健の先生だ。







私は、大塚先生と仲が良い。








< 36 / 182 >

この作品をシェア

pagetop