髪の短い天使
「ありがと。」
私は、隣人からシャーペンを受け取る。
その時、一瞬指と指が触れた。
!!!
吐き気がした。なぜかは、わからない。
私は口を押さえて、俯いた。
最近いつもそうだ。なぜか、人と接触すると吐き気がするようになった。
気持ちが悪い。
隣人は、変なものを見るかのように私を見て、自分の世界に戻っていった。
保健室行きたい。
私が立つ。
もう、本鈴がなったあとのため、みんな注目する。
後ろあたりから、こそこそと何か言ってるが、私は無視して教室を出た。
途中、担任にあったので、保健室へ行くと伝えた。
保健室。
私は、ゆっくりとドアを開けた。
消毒液と石けんの香りがした。気がした。
「あら?雨宮さん、どこか調子が悪いの?」
この人は、大塚先生。美人で優しい、保健の先生だ。
私は、大塚先生と仲が良い。