髪の短い天使
「え、でも雨宮が……」
「大丈夫です。」
麗ちゃんのことを知りたい。
今の私には、周りの声なんて関係ない。
「だが、私の口から言えないことになっているんだ。」
「大丈夫です。私が責任とります。」
全然、責任とることなんて考えてなかった。
ただ、今はスゴい気になるんだ……
「はぁー。わかった話すよ。その代わり、雨宮を絶対に、体育祭に参加させてくれ。」
はい?
麗ちゃんを体育祭に参加させる?
「そんなことでいいんですか?」
「はい、わかりました。麗ちゃんを絶対に参加させます!」
私は断言した。
この時は、この後どんなに大変になるか考えもしなかった。