髪の短い天使
Side 麗
私は、朝五時に起きた。
顔を洗って、眠たい顔を叩いて、ジャージに着替えた。
「よし。」
私は、毎朝十キロ走るのが日課だ。
実は言うと、陸上をやめたわけではない。
クラブをやめただけで、陸上じたいをやめたわけじゃない。
私の走りはずっと現役なのである。
だから、今日もいつも通り、私は走る。例え、今日が特別な日でも……
私は、今日から変わる。
そう心に決めたんだ。
これは、チャンスだ。神様でも、仏様でもない。
美幸という、親友がくれたチャンスだから……