髪の短い天使
遥さんの部屋に入る。
とても綺麗な部屋だ。私の部屋も綺麗にしている方だが、遥さんの部屋は比べものにならない。
遥さんはまだ寝ていた。
「遥さん、起きて下さい。もう、六時になりましたよ。」
遥さんは、うーんと唸りながら、近くにある時計を顔の近くに持っていった。
「そろそろ……起きなきゃね……」
とっても眠そうだ。
昨日も忙しかったんだろうな……
遥さんは、ノロノロとベットから立ち、キッチンへと向かっていった。
部屋を出るとき、遥さんが私に一言。
「麗さん、おはよう。今日もありがとうね。」
遥さんは、やっぱりいい人だ。
私は、そう思いながら、シャワーを浴びた。
早く、早く家を出よう。
そして、遥さんにトムさんに恩返しをしよう……