髪の短い天使


「ずっと、気になってたんだけど……美幸の家族構成って、どうなってんのかな?って……」












へっ?










麗ちゃんの発言に、しばらく考えてしまった。










私の家族……












「教えてもいいけど、赤団が勝って、四組が優勝したらね。」












私がいうと、麗ちゃんは口を尖らせた。












「今、言ってくれないの?」











だって……










「麗ちゃん、パフォーマンス、ボイコットするつもりだったでしょ?」











「そ、そんなわけないでしょっ?」













動揺しているところから、これはおそらく、するつもりだったな……











今日も、朝からファンクラブの子が引っ付き虫みたいに、麗ちゃんについてきていた。











今は、逃げ込むように、応援団席にいる。










ちなみに、今は少し差は縮まったものの、まだ赤団の方が得点はしただった。













ちなみに四組は、さっき麗ちゃんの1000m走一位と、皆の頑張りのおかげで、三組と同点だ。











あとは、もうちょっと四組の子が頑張って四組中、一位になれば、多分赤団が勝てるのにな……













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