今、この想いを



「緋苺! はやくっ」



Kを好きなことを知ってる親友が

手をひっぱった。


最前列。


Kの姿が、目の前で

みんなの応援なんて
聞こえなかった。


Kの姿しか
見えなかった。



「戻ってきたらオツカレ! だよ?」



応援してくれてる親友の1人、Nが

肩に手をまわしながら囁いた。



< 21 / 24 >

この作品をシェア

pagetop