rain×rain【完】
激動の時代へ
「んっ…。」
木の天井が、見える。
「あ…れ、私ー…?」
まだはっきりとしない視界で私は目をキョロキョロとさせ、周囲を確認する。
「おや、目が覚めたのかい?」
そう言って見知らぬおばさんが急に私の目の前に現れた
「き、きゃぁっ!!」
私は急なことに驚き、起き上がった。
「そんなに驚かなくても…せっかく助けてあげたのにさ…。」
おぼさんは、どうやら少し傷ついたようで、ため息をついて俯いた。
…えっ?
助けた?