rain×rain【完】



「用はねえんだ。」


そう言って鞘から刀を抜く。


そして私の顔に近づけ、
切れ味を確かめるように頬に一筋の赤い線を刻み込む。




つうっと頬から血が滴る。


それを見た土方さんは当たり前のように
刀を首へずらした。



















「土方さん!!ここにいるんですか!?」

その言葉と共にドンドンと小屋の戸が叩かれた。












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