rain×rain【完】
どうやらおばさんは私の質問がとても面白かったらしく、ゲラゲラと笑いだした。
いや、笑い事じゃないんだけどな
そして、いきなり真剣な顔になって一言。
「なぜって他に何を着るって言うんだい」
ピシャリといい放つおばさん。
「そっそうですよね!!」
私はおばさんの迫力に負けて慌てて話を合わせた。
…にしてもこれって
タイムスリップ…ってやつ?
信じられない。
「……今日って何年ですか?」
「文久四年の皐月だよ。」
って言ってももぅ下旬だけどね。
おばあさんはそう付け足した。
それぐらいわかるだろ。って言うようなおばあさんの視線が痛い…
文久四年…
って言われても…よくわからない。
「お冴江さんーもぅすぐお客様がいらっしゃいますよ。」
その時キレイな女の人が部屋に入ってきた