rain×rain【完】
運命とは残酷だ
『未来からきたました。』
僕は驚きを隠しきれなかった。
果たしてそんなことがありえるだろうか?
沸いてくる不信感、
それと同時に僕の中の謎がすべて解けた。
未来からきた。
それならあの変な服や変な持ち物を持っていたっておかしくはない。
未来の技術はきっと発達しているだろうからね。
それにミツ姉さんのクシだって未来へと継がれていたなら…
…??
ってことは…
「君は僕と血が繋がっているってこと?」
桜ちゃんは無言でコクリと頷いた。
僕が産んだ子どもじゃないから
『血が繋がっている』なんてほどたくさんじゃないと思うけど、
君のその体の中にも僕と同じ血が流れていることには違いない。
そう考えると何故かうれしくなってしまった。
僕と君は繋がっているんだ。