rain×rain【完】
沖田さんは急に立ち上がり、
部屋を出て縁側に座った。
「桜ちゃんもおいで。」
そう言って左隣の床をトントンっと叩いた
私はそれに従い隣へと座った。
空を見上げると満点の星空がとても美しかった。
星に手が届いてしまいそうで……。
つい星に手を伸ばしてしまった。
もちろんつかめるはずはない。
「ぷっ…あはははっ。星はつかめないよ。星はずっと遠くにあるんだから。」
私は恥ずかしさに頬を赤らめる。
知ってますよ。
この間、学校で習ったもん。
沖田さんは「君っておかしな子だよね。」と言って私の頭をなでた。