rain×rain【完】
なぜか急に左肩にずっしりと重みがのっかった。
理由は隣を見るとすぐにわかった。
桜ちゃんが僕にもたれていた。
「桜ちゃん?」
桜ちゃんからは返事の代わりに、
小さく「スー、スー」と規則正しい寝息が聞こえてきた。
「寝ちゃったのか…」
全く…無神経だなあ。
これが僕じゃなかったら何をされてるか知れたもんじゃないよ。
うん、
左之さんなら確実に襲ってるな。
そう思いながら桜ちゃんを抱き上げ、
布団を敷いて寝かせた。
「あんなことがあったんだ。
ゆっくり眠るといいよ。」
そう言い残し部屋を去った。
最後にもう一つやらなきゃいけないことをしに向かった。