rain×rain【完】
「あーあ…どうやらこっちが本命だったみたいだね?」
さっきから池田屋に入る人たちの様子が怪しい。
それに窓から何回も周りの様子を伺っているしね。
「ねっ!!まだなのー?」
平助は早く討ち入りたくてうずうずしているようだ。
「今、会津藩を待っているんだ。もう少し待ってくれないか…」
近藤さんはそう言って平助をなだめる。
「ほんとに会津藩は援軍に来るのかねー」
新八さんはぜんぜん信じていないかのように言った。
ま、確かに僕も信じてないんだけど。