rain×rain【完】
夜が明ける
「ねぇ左之さん…沖田さん、生きてるよね?」
私は隣で横たわっている沖田さんを見ながら言った。
「生きてるよ。ちゃんと息してるだろ」
左之さんは半分呆れたように私を見つめた
沖田さんの胸にそっと手をあてた
トクン...トクン...
規則正しい振動が伝わってきた。
喀血…
私は『お父さん』を思い出した。
だってよくお父さんもなっていたから。
私には一つの病が思い浮かんだ。
ーーー肺結核