rain×rain【完】
一睡の夢
「高杉…私はあの時、どうしたらよかったんだ?」
あの事件の夜、私は対馬邸にいた。
騒ぎに気づき、駆けつけようとした時に私は大島友之允に止められた。
私はその時に思いとどまってしまったんだ
私もその会合に参加する長州の藩士だったと言うのに…!!
「今さらどう悔やもうが何も変わりゃあしねぇさ…」
同じ長州藩士、高杉晋作はキセルをふかしながらに言った。
そうは言ってもどこかやりきれない思いが捨てられない。