rain×rain【完】
うるさいと言っても過言ではない人々の飛び交う声が屯所まで聞こえてきた。
私はその騒がしさに目を覚ました。
「…!」
ガバッと布団から起き上がった。
陽の傾きからして時は夕刻。
「寝過ぎた!!」
私は部屋に帰ってから今までずっと寝ていた。
隊務やら食事の準備やら何にもできてない
だけど起きたばかりであまり頭が回らない
自分しかいないこの静かな空間には、
遠くから聞こえる騒がしい音がよく響いた
「この騒ぎ…また何かあったのかな?」