rain×rain【完】
桂さんがこんなとこにいるなんて思わなかったなぁ…
じゃあ私を助けてくれたこの人も未来の大物!?
「なんだ?娘、小五郎と知り合いなのか?」
私はコクコクと頷いた。
…え?
私のこと娘って…?
「何を驚いている?」
隣の男はいたって普通の顔で聞いてきた。
「私のこと娘って…」
私がそう言うと桂さんがフハハハっと笑い出した。
「そんなの私にもわかっていたぞ?…アハハハっ…」
えっ?
私ってぜんぜん男装できてないの!?
「大丈夫だ。ちゃんと男性に見えるぞ?」
私の焦りを読み透かしたように隣にいる男が言った。