rain×rain【完】
「もう来なくていいっつーの!!」
俺は去った浪士達の後ろ姿にべえっと舌を出した。
クンッと俺の袂が勢いよく引かれた。
「助けてくれてありがとうございます!」
助けた女の子が目をキラキラと輝かせながら言った。
「うち、海って言います。」
「うちは波って言います!!」
えっと…俺の前にいるのが海ちゃん。
総司の前にいるのが波ちゃん…だよな?
「ねっ、是非寄ってください!!」
総司はそう言う波ちゃんに手を握られていた。
その光景を見ていると俺も海ちゃんに腕を絡められて、
半ば強引に店の中へと導かれる。