rain×rain【完】
あぁ…
きっともうダメだ。
そう諦めかけたとき…
何か風を切り裂く音が聴こえた。
「ぐあぁぁぁぁぁぁっ。」
目の前が鮮血に染まる。
「おっ、お前らは新撰組!!」
そして現れたのは紅に染まった浅葱色の羽織りの人々。
「これ…長州の奴らじゃね?」
あれ…この声?
「どうやらそうみたいだね。何人か連れて帰らないとね。」
怒りに狂った浪士達が次々に切りかかっていく。
「よくもっ!!」
そのたびに鮮やかな腕前で浪士達を倒していく。
「もぅやめときなよ。
手加減するほうの身にもなってよ」