rain×rain【完】
その時に俺は殺気を帯びた視線に気がついた。
ゆっくりとその視線の方へと振り向く。
「先に帰ってるね?」
そこにはニッコリと満面の笑みの桜がいた
「沖田組長、藤堂組長。ごゆっくり~」
顔は笑っているが言葉はすっごい尖っている。
「あっさく…」
桜!!
そう言おうとした時、海ちゃんがグイッと腕を引っ張り言った。
「藤堂って言うんだ~。しかも組長?
かっこいいーっ!!」
海ちゃんが隣で騒ぎ出す。
「土方さんにきちんと報告しておくから」
桜は最後にその一言を言い残し、歩いていった。
その後、俺らが土方さんから説教をくらったのは言うまでもない…