rain×rain【完】
私の格好はセーラー服でスカートの丈も短くて
それに黒のソックスにローファだ。
現代ならなにもおかしくなんかないけど…
「んっ?…おかしいって…何が…」
そう言いながら藤堂平助は私の全体を見た。
「うん。すごく変だな!!」
そう言って藤堂平助も私の方に向いた。
「女の子が夜に一人で何してたの?」
あくまでも口調はとても優しい。
本当のこと…話していいのかな?
本当の、こと。
未来から来たこと…言っちゃっていいのかな?
ううん、それは黙っておいた方がよさそうな気がする。
「私…実は今日泊まる宿がなくて…」
「ふーん?」
沖田総司は刀を静かに鞘に直した。
「話は屯所で聞いた方がよさそうだね」