rain×rain【完】
斬っちゃう……。
うん、まぁそれもいいかな。
もともとあまり生に執着などない。
「どうぞ、お好きに」
私は笑った。
何故か勝手に笑顔が出てしまったのだ。
その言葉に驚いたのか、みんな目を見開いてこちらを見ていた。
「お、おい。何言ってんだよ!?」
そこに私を迎えに来た片方がが慌てて声を挟んだ。
「どうせ一度は死んだ身ですし…」
「はぁ?」
その人はワケがわからないとでも言うように顔を歪ませた。
「まぁこちらの話です」
その人はますます不快な顔をした。
「何でもいい、とにかく何か教えてくれ」
土方歳三は改めて問いた。