rain×rain【完】
よかった…
私はその言葉にほっと胸をなで下ろした
「総司ー、桜ー入るぞ。」
部屋の外から平助の声がした。
平助は少し乱暴に障子を足で開けた。
「お茶持ってきてやったぜ!!」
手には湯呑みをのせたお盆を持っていた。
「なに?桜ちゃん平助をパシりに使わせたの?」
沖田さんは口をおさえながら笑っている。
「いや、そんなつもりは…。」
…よく考えたらそうかもしれない…
普通は私が持ってこないといけない立場だよね…
「平助、ごめんなさい!!」
私は平助に頭を下げた。
「えっ?なんでなんで?
そんなの桜が謝ることじゃないし…」
「でも…。」
「俺が持ってきたかったから持ってきたの!!ほら、頭をあげて?」