rain×rain【完】
「気をつけて帰るんだよ」
「わかってる、じゃあまた来るね」
私はそう言っておばあちゃんの家を出た。
電灯など少なく、暗い夜道を一気に駆け抜けた。
そして、三つ目の角を曲がった時だった。
私はいきなり白いに光に包まれた。
錆びついた、ブレーキ音が鳴り響く
どん、と聞き慣れない鈍い音が鳴り、じわりと痛みが広がっていき私は宙へと放り投げられた。
ーあぁ、ほんと私ってほんとついてないな
いつもこんなところ車なんて通らないのに
いつもは歩いて帰るのに
いじめられて、家庭は複雑で、本当についてなくて短い人生だったな
細く開けていた目を私はそっと閉じた。