この星空の下で
第一章~日常~
「んで、今狙ってる子いるん?」



俺は龍介に問いかける



「いまぁ?今んところいいひんなぁ。
達哉は?」



自分に向けられた問いかけに素直に答える



「俺も一緒。
高校でワクワクしてたけどこんなけ経つと周りが見えてくるからなぁ」



周りが見えてくるとは、自分のつるんでいる友達や、相手のつるんでいる友達を見たりすると、自然と可愛いと思ってもだめな気がするのだ。



「たしかに(笑)最近はガンガン行けたけど、夏休み過ぎるとなぁ…」



龍介もおんなじ意見のようだ



「最近ハマってるもんある?」



僕が聞く




「チャット!」



あまりの即答に驚きながらも



「チャット?非現実的やなぁ」


「んなことないって!おもろいしやってみ!」



「気が向いたらなぁ」



「んぢゃそろそろバイトやし」



龍介はバイトをしている
いつも龍介のバイトの時間まで放課後しゃべっている。


「おう。がんばれよ!」



「サンキュー。んぢゃな」



「バイバイ」



二人とも学校から出て行く
< 1 / 128 >

この作品をシェア

pagetop