この星空の下で
500メートルほど歩いただろうか
僕は勇気を出して隣にいる彼女に手を差し伸べた
「はい!なっちゃん♪」
彼女は照れくさそうに僕の手を握った
「うち、真っ直ぐ歩けへんの」
「ぇ?病気?」
「違うよ!ただたんになんか、手繋いでると、ふらふらあるくねん」
「まぁ俺やしいいんちゃう?笑」
彼女は嬉しそうに頷いて手を強く握った
僕も強く握り返した
「確かにふらつくよな。笑」
僕が言う
「だからいったやん!」
彼女が恥ずかしそうに答える。
彼女はさっきから僕の肩にドン、ドン、と当たっては跳ね返って、それを繰り返し続いていた
そこもまた可愛いとか思いながら足を進めていた。