この星空の下で

500メートルほど歩いただろうか


僕は勇気を出して隣にいる彼女に手を差し伸べた



「はい!なっちゃん♪」



彼女は照れくさそうに僕の手を握った



「うち、真っ直ぐ歩けへんの」



「ぇ?病気?」



「違うよ!ただたんになんか、手繋いでると、ふらふらあるくねん」



「まぁ俺やしいいんちゃう?笑」



彼女は嬉しそうに頷いて手を強く握った

僕も強く握り返した



「確かにふらつくよな。笑」



僕が言う



「だからいったやん!」



彼女が恥ずかしそうに答える。



彼女はさっきから僕の肩にドン、ドン、と当たっては跳ね返って、それを繰り返し続いていた



そこもまた可愛いとか思いながら足を進めていた。



< 20 / 128 >

この作品をシェア

pagetop