この星空の下で

すると後ろから車がきた。



道が狭かったため僕は手を放して彼女の後ろにまわった



ブーン…



車は僕たちを通過していった。



僕は彼女の後ろに立った事を後悔した。


彼女の小柄な後ろ姿。
抱きしめたいと思ったから。


なかなか横にこない僕を不思議に思ったのか、彼女は振り向いて



「どうしたん?」

と聞いてきた。



僕は慌てて



「いや、なんもない」



と答えた



彼女は不思議そうな顔をして、微笑みながら僕に手を差し伸べた


嬉しかった



普通に考えれば恋人同士と変わらないと思っていた。



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