この星空の下で

「…ん、…ちゃん、たっちゃん!」



彼女に呼ばれて我に返った



「どうしたん?」



「なんもないで!」



「ならいいけど♪」


なんもないはずがない

僕が言った一言で僕自身が緊張しているのだ

まだ付き合ってもないのに。

告白すらしてないのに。



ずっと会話をしていた僕たちは時間を見たら、午前2時になっていた。



「そろそろ寝よか?」



僕はなにげに言った言葉に赤面した



「うん…」



彼女も赤面していた。

遠まわしに『一緒に寝よう』と言ってるのと変わらないと思ったからだ



「なっちゃんは壁側行き?」



「ぅ…うん」



僕は彼女が横になったのを確認するとその横の布団に入った


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