この星空の下で
ドクン、ドクン…
僕の心臓の音が相手にも聞こえているんじゃないかと不安だった。
「寒い…」
彼女が言った
妙にお互い離れていたから、布団に隙間が出来ているのだ
彼女の背中が僕に当たる
もぉ僕は我慢の限界だった。
僕は振り返って彼女を抱き締めていた。
彼女は驚いた様子で
「た、たっちゃん?」
と言った。
「前から好きやったねん。会って確信した。俺と付き合って。」
沈黙。
沈黙が怖かった
「うちも好き。会ってうちも思った。
でももうちょっと待って?」
僕は頷いた
正直この時僕は怖かった
『待って』その一言が重くのしかかった
彼女が本当に僕の事を思って言ってくれた一言とは気づかずに…