この星空の下で

「たぶん亮はもうすぐ帰ってくるから」

彼女の母が言う。



「ぇー、もぉ帰ってくるん?」



「そんなことより達哉くん!夜ご飯何がいい?」



その質問にちょっと戸惑う

すると



「ただいまぁ!!!」



「亮が帰ってきたぁ」



めんどくさそうな彼女の反応。


亮とは彼女の小学校5年生の弟の事だ。


「ただいまぁ!今日のごはんなに?」



まだ僕には気付いていなかった。



「こら!挨拶しなさい!」


この彼女の母の言葉で気付いたらしく、慌てて


「こんばんは!」


とかわいらしく挨拶をしてきた。


「こんばんは」



僕も微笑んで挨拶を返す。



「んで夜ご飯はなにがいいんやぁ?」


彼女の母がさっきの話題に戻す。


僕は戸惑いながら


「ハンバーグ」


と答えた。


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