笑って泣いて恋をして。
「あたし、立花のこと好きになった」
「は?ねえ、私言わなかったっけ?」
「ちょっと、あたしが今しゃべってるの。黙ってて」
あたしはイラッとしながら言うと林さんはピクリと肩を震わした。
これじゃあ、まるであたしがイジメてるみたいじゃない。
「でも、林さんに譲る。嫌われたの、立花に」
「だから、林さん。早く、立花とくっ付いてよね」
そう、くっ付いてしまえばあたしも楽になれるし、立花も楽になるんだから。
そーよ、頭いいじゃん、あたし。
「あたしからの話は以上。じゃあね」
「ちょっ…」
涙で前がにじんでる、振り向いたらきっと零れる。
弱いな、あたし。
弱すぎる、あたし。
食堂をそのまま後にした。