笑って泣いて恋をして。
ふわりと何かに包まれた様な感覚があたしを襲った。
瞑っていた目を開けるとさっき教室に置いてきた立花がいた。
「た、たち「実槻って呼べよ」
「…え?」
「俺の隣でこれからは立花じゃなくて実槻って呼べよ。お互い…立花になったらややこしいだろ?」
なんてロマンチックな…。
けど、これって付き合うって奴と結婚を前提ってことだよね?
嘘…。
「それって」
「俺と結婚を前提に付き合って」
「え、でも、わかんないよ?」
「俺はノアに運命を感じたの。いいっしょ?」
「まあ、うん、よろしく」
少し変な格好だけどお互い握手してから顔を見合わせて笑った。
林さんのことはすっかり忘れてたけど。
いいや。ごめんね?
幸せになります!!実槻とね!
いつまでもあたしたちは健在なのです!