笑顔の材料。
「お前らなにやってんの?」


功太が現れてその女の子たちに叫んだ。
すこしだけうれしかったし
正直言ってこの人ならいいかもって思えた。


「別にー。空君あたしらと遊ぼうよ」
「そうだよーあたしらとカラオケいこ」


私はチラっと功太をみた。
功太は私の視線には気づいてないみたいだったけど


「無理だ。俺は愛実としか遊ばねえ」
「え?」


いきなりの言葉だったから
え?って言ってしまった。
功太は小さな声で「いや?」って
私に聞いてきた。


大きく首を横に振るしかなかったけど
内心すごくうれしかった。


だんだんと功太のことを
好きになってるような気がした。
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